全国五大「七夕祭り」というと?

毎年7月上旬から8月上旬にかけて全国各地で七夕祭りが盛大に開催されます。

開催中の訪問者数からみた規模の大きさでいいますと、「仙台」、「平塚」、「安城」、「一宮」、「茂原」の順となっています。

これら五大七夕祭りの開催地、開催時期などの概要を七夕の起源、風習などとともに見てみましょう。

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そもそも「七夕」とは?

七夕は五節句の一つとされ、もともとは旧暦の7月7日の夕方に行われた神事から来ています。

その名も7月7日の夕方ということで七夕といわれてきたわけです。

もともとは旧暦の7月7日であったものなので、本来ならば新暦の8月上旬に相当するはずなのですが、今では新暦の7月7日までに各家庭などで七夕飾りを飾り付けるのが一般的になっています。

一方、七夕祭りは、今や全国各地の大きなイベントともなっており、観光客や買い物客を呼び込みたいという商業的な意図が濃厚であり、時期的には7月上旬に開催されるものから7月下旬、8月上旬というようにまちまちです。

「七夕」の風習

願い事を書いた短冊や折り紙で作った飾り物を笹に飾りつける風習がありますが、今でも幼稚園や小学校、小さいお子さんのいる家庭で行われているものと思います。

この七夕飾りは、みなさんの子供時代の思い出としても鮮明に思い出されるのではないでしょうか?

他に七夕にまつわる思い出としては、天の川をめぐる織姫と彦星の伝説がありますね。

「織姫(織女星)」と「彦星(牽牛星)」の伝説

この伝説にも色々なバリエーションがあるようですが、もっとも一般的なものは次のようなものでしょう。

昔々、天の川の近くに機(はた)を織って着物を作っている織姫と牛を飼って育てている彦星というそれぞれの仕事に精を出している見目麗しく若い女性と立派な若い男性がいました。

二人はお互いに惹かれ、やがて二人は結ばれて毎日楽しい生活を送り始めましたが、一緒にいる楽しさにかまけて仕事をしなくなったのです。

このことに怒った天の川の神様が、天の川の両岸に二人を引き離し、年に一度7月7日の夜だけ天の川を渡って会うことを許しました。

その後、二人は年に一度会うことを楽しみにして、以前のようにそれぞれの仕事に精を出すようになりました。

という美しいけれど悲しいお話です。

このお話の内容もみなさんの記憶に残っているものと思います。

前置きが長くなりましたが、次に全国五大七夕祭りについてみていきましょう。

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全国五大「七夕祭り」の概要

冒頭にも述べましたとおり、全国の七夕祭りを開催期間中の訪問者数からみた規模の大きさでいいますと、「仙台」、「平塚」、「安城」、「一宮」、「茂原」の順となっています。

いずれも、開催期間中豪華な七夕飾り、パレード、踊り、花火など趣向をこらしたイベントが盛大に催されます。

中にはあまり聞いたこともない七夕祭りもあるかと思いますが、順に概要を見ていきましょう。

「仙台」 七夕祭り

全国的に最も有名な七夕祭りですね。
いうまでもなく、「仙台」は東北地方の大都市ですから地理的な説明は不要でしょう。

現在の形の七夕祭りは、昭和2年(1927年)に商店街の有志によって商店街の振興の目的で始められたもので、第二次世界大戦中は縮小・廃止されましたが、
戦後復活、現在の規模まで急拡大し、今では全国最大の七夕祭りといわれています。

他の七夕祭りと異なり、毎年開催日は8月7日を中日とした3日間と固定されており、令和元年は火曜日~木曜日のウィークデーに開催されることになりますので、要注意です。
です。

公式名称仙台七夕まつり
開催地宮城県仙台市
開催時期毎年8月上旬
令和元年(2019年)開催日8月6日(火)~8日(木)の3日間
規模(訪問者数)約210万人/3日間
公式ホームページ仙台七夕まつり公式サイトへはこちらから

「平塚」 七夕祭り

全国的にも名前としてはかなり有名な七夕祭りですが、開催地の神奈川県の平塚市自体の知名度は低いと思います。

このためか、ここの七夕祭りの公式名称は「湘南ひらつか七夕まつり」とされています。
「湘南」という地域の知名度は高いためと思われます。

平塚市は東京都の西、JR 東海道本線の快速で約1時間の距離に位置します。

現在の形の七夕祭りは、昭和26年(1951年)に商工会議所と商店街連合会が中心となり、仙台七夕祭りを模範として始められ、その後現在の規模まで急拡大したものです。

公式名称湘南ひらつか七夕まつり
開催地神奈川県平塚市
開催時期毎年7月上旬
令和元年(2019年)開催日7月5日(金)~7日(日)の3日間
規模(訪問者数)約170万人/3日間
公式ホームページ湘南ひらつか七夕まつり公式サイトへはこちらから

「安城」 七夕祭り

全国的には全国三大七夕祭りの一つとして有名です。

安城市は名古屋市の南南東、JR 東海道本線で名古屋駅から快速で約30分の距離にあります。

現在の形の七夕祭りは、市制が敷かれ安城市が発足した後の昭和29年(1954年)に商店会が中心となり始められたもので、その後現在の規模まで拡大したものです。

公式名称安城七夕まつり
開催地愛知県安城市
開催時期毎年8月上旬
令和元年(2019年)開催日8月2日(金)~4日(日)の3日間
規模(訪問者数)約130万人/3日間
公式ホームページ安城七夕まつり公式サイトへはこちらから

「一宮」 七夕祭り

上の安城七夕祭りと同程度の知名度でしょう。
全国三大七夕祭りの一つをめぐって、安城七夕祭りとしのぎを削っている状況です。

一宮市は名古屋市の北北東、JR 東海道本線で名古屋駅から快速で約10分の距離にあります。

現在の形の七夕祭りは、昭和31年(1956年)に商店会が中心となり始められたもので、その後現在の規模まで拡大したものです。

公式名称一宮七夕まつり
開催地愛知県一宮市
開催時期毎年7月下旬
令和元年(2019年)開催日7月25日(木)~28日(日)の4日間
規模(訪問者数)約120万人/4日間
公式ホームページ一宮七夕まつり公式サイトへはこちらから

「茂原」 七夕祭り

全国五大七夕祭りの一つに入りますが、他の4つほどには知名度がありません。
やはり規模的に他の4つからかなり引き離されているからでしょうか?

茂原市は東京都の東南、JR 京葉線/外房線の特急で1時間弱の距離、房総半島の真ん中当たりに位置します。

現在の形の七夕祭りは、昭和29年(1954年)にやはり商店会が中心となり始められたもので、その後現在の規模まで拡大したものです。

公式名称茂原七夕まつり
開催地千葉県茂原市
開催時期毎年7月下旬
令和元年(2019年)開催日7月26日(金)~28日(日)の3日間
規模(訪問者数)約80万人/3日間
公式ホームページ茂原七夕まつり公式サイトへはこちらから

「七夕祭り」: おすすめ

やはりこれらの規模の大きい七夕祭りに観光目的もかねて出かけるのが一番のおすすめでしょう。

しかし、一方でみなさんがお住まいの地域でも七夕祭りを開催しているところがあると思います。

そのような地元の七夕祭りに、恋人や友人、お子さんなどと一緒に浴衣掛けで気軽にに出かけてみるのも夏の風物詩の一興として良いのではないでしょうか?

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