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「シャンシャン」フィーバー!
上野動物園で久しぶりに生まれた赤ちゃんパンダ「シャンシャン(香香)」、現在大フィーバーとなっています。
このページでは、上野動物園から公開されている「シャンシャン」の誕生以降の成長記録としてのビデオ映像およびライブビデオ映像も紹介しています。
(リンクにて当該サイトに移動)
「シャンシャン」の愛嬌のあるかわいらしさ、母親にじゃれる姿、物や人に物おじしない元気いっぱいな行動などを十分にお楽しみください。
「シャンシャン」の誕生
ジャイアント・パンダのメスである「シャンシャン(香香)」は、父親の「リーリー(力力)」と母親の「シンシン(真真)」との間で、2017年6月12日に上野動物園で誕生しました。
誕生時の体重はわずかに147グラム、それが6か月後にはなんと80倍超の12.3キログラムになり、その後もすくすくと育っています。
2017年12月19日からは一般公開となりましたが、母子の負担を考慮し2018年1月末までは抽選制による1日約400組までの観覧と制限つきとなっています。
公開初日の観覧には、400組、2000人を目安のところに約1万8000人からの応募があり、約46倍の当選確率でした。
公開初日の「シャンシャン」の動向が心配されましたが、多くの人にも物おじせず、元気いっぱい動き回って関係者をほっとさせたようです。
2018年2月1日からの観覧は、抽選制ではなく整理券制による先着順に変更されました。
なお、3月20日(火)の上野動物園無料開園日およびゴールデンウイーク中の5月3日(木・祝日)~6日(日)については、通常よりも多くの来園者が見込まれるため、事前申込・抽選制とされました。
2018年6月5日(火)からは整理券の配布を取りやめ、上の動物園が指定する観覧列に並んだ順に案内する方式に変更されます。
さて、2018年6月12日は「シャンシャン」の1歳の誕生日です。これに合わせて多くのイベントが開催されるものと思われます。
「シャンシャン」は1歳の誕生日後も元気いっぱいで育っています。
「シャンシャン」誕生以降の記録ビデオ映像
上野動物園では、「シャンシャン」誕生直後は毎日、その後は約10日ごとに記録ビデオ映像を公開してきました。
これらは、以下のサイトで見ることができます。
「上野動物園のパンダ情報サイト(UENO-PANDA.JP)」で見る
こちらをクリックすると、「上野動物園のパンダ情報サイト(UENO-PANDA.JP)」の「トピックス一覧」ページが別タブで開きます。
次の画像のようなページですが、「トピックス一覧」(赤枠部)には日付が新しい順に項目が並んでいます。
(下にある「次へ>>」をクリックすると、より日付の古い項目ページに移動します。)
これらの中から見たい項目をクリックすると、それぞれの日付の説明、画像およびビデオ映像を見ることができます。
このサイトで、「シャンシャン」のこれまでの成長の様子を見て楽しんでいただけると思います。
なお、このサイトのビデオ映像には、「シャンシャン」をズームアップしたものもたくさんありますので、次の「「シャンシャン」母子のライブビデオ公開映像」よりも見ごたえがあります。
「シャンシャン」母子のライブビデオ公開映像
上野動物園では、来園できない方々のために、上記記録映像とは別に、2017年12月19日の一般公開と同時に「シャンシャン」母子のライブビデオ映像公開を開始しました。
一般公開時間中はライブ映像を、一般公開時間外では録画映像を公開しています。
こちらをクリックすると、次の画像のような「Ueno Panda Live.jpのライブ映像」のページが別タブで開きます。
「シャンシャン」母子は上図の③、④、⑤、⑥、⑦の居住場所(赤枠部)のどこかにいる可能性が高いので、各々の番号をクリックし画面を切り替え探してみてください。
「シャンシャン」は屋外運動場にほぼ毎日出ており、周囲にあるさまざまなものに興味をもち、元気に遊びまわり、母親のシンシンにじゃれつくようすもよく見られます。
また、一日のうち13~15時間ほど眠り、残りの時間は動き回ったり、お乳を飲んだりしていますが、そのリズムは一定していません。
朝は母親の「シンシン」とともに屋外に出ますが、日中は屋内の木の上や屋外でも眠る姿が見られ、長いときは一度に8時間ほど眠ることもあります。
尚、①、②、⑧は父親である「リーリー」の居住場所です。
なお、こちらのサイトの映像は固定ライブビデオカメラのものなので、「シャンシャン」のズームアップとかはありません。
「シャンシャン」フィーバーがもたらす経済効果
当然ながら、この「シャンシャン」フィーバーがもたらす経済効果は非常に大きなものと予想されています。
上野動物園の年間来園者数は400万人と言われていますが、「シャンシャン」フィーバーにより1.5倍、つまり200万人の増加が見込まれています。
動物園入園者の増加に伴い、動物園の入場チケット購入増加、園内での飲食・グッズ購入増加、上野動物園周辺の商店街の売上増加、地方から訪れる「シャンシャン」目当ての観光客のホテル代や交通費、全国的なグッズ購入などを考慮すると200~300億円の経済効果があると予想されています。
日中国交正常化を記念して中国から贈られた、ジャイアント・パンダ(「カンカン(康康)」と「ランラン(蘭蘭)」)が初来日した1972年には、この初来日フィーバーにより上野動物園の来園者数は平時の約2倍に跳ね上がったそうですが、これは今回の予想である1.5倍を大きく上回る数字でした。
この時には、我が家でも子供たちにせがまれて、上野動物園にパンダを見に行った思い出があります。人出がものすごくてほんの数分の観覧でしたが子供たちも含め大感激でした。
1981年に中国がワシントン条約に批准すると、パンダが条約で規制される希少動物となったため、中国政府はパンダを日本に「贈る」のではなく、「共同研究のために中国籍のパンダを貸し出す」という形をとることになりました。
以後、日中国交正常化10周年、20周年といった節目節目にパンダが中国からやってきています。
また、2008年の「リンリン(陵陵)」死去後、上野にパンダが不在だった時期もありましたが、2011年に「リーリー(力力):「シャンシャン」の父親」と「シンシン(真真):「シャンシャン」の母親」が来日し、上野のパンダフィーバーが復活し、その際の経済効果も200億円ほどあったとされています。
これらのことから、今回の「シャンシャン」フィーバーにおける経済効果予想の200~300億円は妥当なものとみられています。
一方、和歌山アドベンチャーワールドでも赤ちゃんパンダが生まれました!
上野動物園の「シャンシャン」フィーバーの陰になっていますが、日本でもっともパンダの数が多いのが「和歌山アドベンチャーワールド」です。
もちろん子パンダ、赤ちゃんパンダもいます。
さらに、2018年8月14日もう1頭の赤ちゃんパンダが生まれました。
出生時の体重はわずか75g、上野動物園のシャンシャンの約半分の体重で生まれたのです。
身体が小さく自力で母乳を吸うことができないので、現在保育器でスタッフが懸命に授乳のサポートを行い、赤ちゃんパンダの健康状態を見守っています。
「和歌山アドベンチャーワールド」では過去にも同じような小ささで生まれた赤ちゃんパンダを無事育てた経験がありますので、今回も無事育っていくものと思います。
今回の赤ちゃんパンダ誕生まで、父親である「えいめい(永明)」と母親である「らうひん(良浜)」との間で生まれた子パンダ、2014年12月に生まれた「おうひん(桜浜:メス)」・「とうひん(桃浜:メス)」の双子、2016年9月に生まれた「ゆいひん(結浜:メス)の5頭が暮らしていましたが、さらに今回赤ちゃんパンダが加わりました。
実際には、「えいめい」と「らうひん」の間にはこれまで8頭の子パンダが生まれていましたが、今回の赤ちゃんパンダ誕生で9頭目となります。
そのうち2頭が2013年に、3頭が2017年に、中国との貸出し条件に基づき中国に引き渡されています。
また、驚くべきことに「えいめい」は、前妻である「めいめい(梅梅)」との間にも6頭の子パンダが生まれており(いずれも中国に引き渡し済)、全部で14頭の子パンダの父親でしたが、今回の赤ちゃんパンダ誕生で15頭目となります。
和歌山アドベンチャーワールドで生まれたパンダは通算16頭(実は母親である「らうひん」もここで生まれているので)となり、中国本土以外の土地で最多の実績となっています。
子パンダがどんどん生まれている「和歌山アドベンチャーワールド」、もっと脚光を浴びてもいいと思うのですが。
何となく、東京と和歌山の立ち位置の違い、すなわち全国区と地方区の違いを見るようです。
今回の赤ちゃんパンダ誕生で、上野動物園に引き続き「和歌山アドベンチャーワールド」も全国区となるのは間違いないようです。
「和歌山アドベンチャーワールド」の公式パンダ・サイトはこちらから。
「レッサー・パンダ」も忘れないで!
現在フィーバーを引き起こしているパンダは、「ジャイアント・パンダ」という種類で、「パンダ」と名の付く動物には他に「レッサー・パンダ」がいます。
愛らし過ぎる立ち姿で一時話題沸騰した、千葉市動物園の「レッサーパンダ “風太くん”」で有名になりましたね。
でも、白黒模様とその動きが愛らしい「ジャイアント・パンダ」に比べると、今一つアピールにかけますね。
千葉市動物園の公式サイトはこちらから。