日本の「お弁当」が海外で注目されている
日本食が世界的に人気ですが、今や日本の「お弁当」が海外で注目されているようです。
英語で「bento」といっても通じるという話もあるほどです。
ランチボックスの中をいくつかに仕切って、、そこにごはんとメインのおかず、副菜を分けて入れてあります。
色どりもきれいで栄養のバランスも良いというのが、海外で称賛されている主な理由です。
お弁当に入っている、緑の仕切りはなに?
こうした日本の伝統的ともいえる「お弁当」をコンビニ、スーパー、デパチカ、鉄道の駅チカや駅ナカで買うと、中に緑色のプラスチックでできた笹のようなものが入っています。
その名前をご存知でしょうか?
あまり聞いたことがないかもしれませんが、「バラン」といいます。
しかし、何のために入っているのでしょうか?
その理由は、「バラン」の由来にも関係します。
「バラン」の由来は?
もともと、「バラン」の由来は、漢字で「葉蘭」と書くユリ科の植物です。
この漢字の読み方は、「バラン」ではなく、「はらん」です。
江戸時代の料理人や寿司職人は、「はらん」の葉を、おかずとおかずを仕切るのに使っていました。
おかず同士が隣り合わせでくっついてしまい、味が混ざったり、色が移ってしまったりするのを防ぐためでした。
ところが、植物の生育には季節が関係しますし、すぐに手に入らないときもあります。
そこで、時代が進むうちに薄いプラスチックの緑のシートを、「はらん」の葉をイメージして細工して使用するようになったのです。
現在、「バラン」といえば緑のプラスチックを細工したものですが、高級料亭や寿司屋では、まだ本物の「はらん」を使っているところもあります。
その場合、呼び方はプラスチックのものと明確に区別して「はらん」なのです。
また、「はらん」だけでなく、「熊笹の葉」も同じように使われています。
しかし、両者にも使い分けがあるようです。
「はらん」は料理にデザインを重視した飾りをつけたいときに使われ、「熊笹の葉」は寿司を並べたときの隙間を演出するためのアクセントとして使われることが多いといいます。