世界各地で飲まれるお酒は、国や地域ごとにさまざまな種類があります。
世界各地のお酒の中でもっともアルコール度が高いのは、じつは「日本酒」?
ところで、世界各地のお酒の中でもっともアルコール度が高いのは、じつは「日本酒」ともいえることをご存知でしょうか?
えっと驚かれるかもしれません。
「ウォッカ」や「ブランデー」のほうが「日本酒」よりアルコール度は高いじゃないかと思われるのももっともです。
たしかに「ブランデー」は40度から50度もありますし、「ウォッカ」では90度以上のものもあります。
しかし、これらは「蒸留酒」であって、一度作った「原酒」を繰り返し蒸留することで度数を高めたものです。
一方、「日本酒」の「原酒」は20度くらいのアルコール度を持っていて、それを商品として出荷する際に、15度程度まで薄めています。
「原酒」の段階でアルコール度数が20度もある酒は珍しいのです。
「世界各地のお酒の中でもっともアルコール度が高いのは、じつは「日本酒」」というのは「原酒」の話でした。
「日本酒」がアルコール度22度以上にできないのはなぜ?
「日本酒」では「酵母」が原料米の糖分をアルコールに変えています。
そのときに、アルコール度数が20度を超えるとアルコールの作用で「酵母」自身が死んでしまいます。
したがって、それ以上の度数の「日本酒」を造るのは難しいのです。
また、日本の酒税法では、「日本酒」はアルコール度が22度未満とされています。
それ以上のアルコール度を持つ「日本酒」がないのは、この法律があることも関係しています。