スマートフォン(スマホ)の「基本仕様」ってなに?

別記事にて、「Windows パソコンの基本仕様を知る方法」を紹介しましたが、今回は「Android スマートフォン(スマホ)の「基本仕様」を知る方法」を紹介します。

スマートフォン(以下「スマホ」と呼びます)の仕様といっても、基本的なものから詳細なものまで、多岐にわたります。

ここでは、少なくとも知っておいた方が良い「基本仕様」として、以下の項目を知る方法およびそれらの内容について紹介します。

なお、以下の説明は「Android スマホ」に基づくものです。

  • モデル番号
  • Androidバージョン
  • CPU
  • RAM
  • 端末ストレージ
  • 解像度
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「基本仕様」を示す画面の表示方法

「基本仕様」を知るためには、それらを示す画面を表示する必要があります。

まず、「設定」アイコンをタップしますと、下図のような画面が現れます。

(クリックすると拡大)

次に、画面の一番下にある「端末情報」(赤枠部)をタップします。

そうすると、「端末情報」画面が現れますが、この中に下図のような「基本仕様」を表す各項目(赤枠部)が表示されています。

(クリックすると拡大)



では、これから各項目の内容について順に説明していきましょう。

なお、残念なことにスマホの機種ごとに「端末情報」での表示項目が異なることにご留意ください。

①「モデル番号」について

各々のスマホには「製品名」「モデル番号」がつけられています。

「製品名」はカタログなどに表示されていますので、目にすることも多いと思います。

一方の「モデル番号」は、いわゆる「型番」ですが、あまりカタログなどには表示されていません。

表示されているのは、カタログの仕様表の中くらいでしょう。

上の図の例では、「モデル番号」として、「HUAWEI VNS-L52」と表示されています。

ちなみに、このスマホの「製品名」はここには表示されていませんが、「HUAWEI P9 lite PREMIUM」です。

「モデル番号」については、知っておいた方が良いですが覚えておく必要はなく、むしろ「製品名」の方を覚えておいた方が良いと思います。

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②「Android バージョン」について

上の図の例では、「6.0.1」と表示されていますが、この項目にはインストールされている「Androidのバージョン番号」が表示されます。

「Android」とは、Google社が開発したスマホやタブレット用のOS (Operating System)であり、パソコンでのWindowsに相当する基本ソフトです。

「Androidのバージョン」はしばしば更新されていますが、スマホの機種によっては新しい「Androidバージョン」に更新がされる場合があります。

ちなみに、「Androidのバージョン」としては、2017年時点では新しい順に以下のものがあります。

Google社では、「Androidのバージョン」に、番号とともに古い方からアルファベット順にお菓子の名前をつけています。

なお、現在使われているスマホの「Androidのバージョン」は、「Lollipop (5.0, 5.1) (略称”L”)」以上でしょう。

  • Oreo (8.0) (略称”O”)
  • Nougat (7.0, 7.1) (略称”N”)
  • Marshmallow (6.0) (略称”M”)
  • Lollipop (5.0, 5.1) (略称”L”)
  • KitKat (4.4) (略称”K”)
  • Jelly Bean (4.1, 4.2, 4.3) (略称”J”)
  • Ice Cream Sandwich (4.0) (略称”I”)
  • Honeycomb (3.0, 3.1, 3.2) (略称”H”)
  • Gingerbread (2.3) (略称”G”)
  • Froyo (2.2) (略称”F”)
  • Eclair (2.0, 2.1) (略称”E”)
  • Donut (1.6) (略称”D”)
  • Cupcake (1.5) (略称”C”)
  • (名称なし) (1.1)
  • (名称なし) (1.0)

「Android バージョン」の項目では、「Androidのバージョン番号」を覚えておいた方が良いでしょう。

③ 「CPU」について

スマホは小さなコンピュータですので、使われている用語はパソコンなどと同じものが使われていることが多いです。

「CPU (Central Processing Unit)(シーピーユー)」「中央処理装置」の意味で、コンピュータシステムの中で、ソフトウェアプログラムに記述された命令を実行するためのハードウェアであり、演算装置、命令や情報を格納するレジスタ、周辺回路などから構成されます。

簡単にいうと、「CPU」 は人間における「脳」に相当します。

上図の画面で、「CPU」の項目には、そのスマホの「CPU」の名称が表示されています。

上の図の例では、「Qualcomm Snapdragon 617」となっていますが、これは「CPU」メーカのひとつであるQualcomm社「CPU」の名称のひとつです。

スマホで使用されている「CPU」のメーカおよびシリーズ名称は、以下の通りです。

ほぼすべてのスマホ用「CPU」は、これら4社でつくられています。

  • Qualcomm(クアルコム)社:Snapdragon(スナップドラゴン)
  • HiSilicon(ハイシリコン)社:Kirin(キリン)
  • Samsung(サムスン電子)社:Exynos(エクシノス)
  • MediaTek(メディアテック)社:Helio(ヘリオ)

なお、各社の「CPU」にはいくつかの型番がありますが、型番が大きい方がより性能が高いといえます。

しかし、「CPU」性能が高くなるにつれて、当然ながらスマホ自体の価格は高くなります。

「CPU」の項目については、メーカと型番を一応知っておくといいでしょう。

④ 「RAM」について

「RAM(ラム)」は、「Random Access Memory」の略称です。

「RAM」とは、作業用のメインメモリ(主記憶装置)のことであり、読み書き自由で、データは頻繁に書き換えられ、電源が切れると作業に使っていた一時データも消えてしまいます。

簡単にいえば、「メインメモリ」のことです。

上の図の例では、「3.0GB(ギガバイト)」と表示されていますが、これは容量を示しています。

「RAM」の容量が大きいほど、複数のアプリを同時使用できますので、動作が軽くなります。

「2.0GB」のスマホが多いですが、最近では「3.0GB」あるいは「4.0GB」のものが増えつつあります。

しかし、「RAM」容量が大きくなるにつれて、当然ながらスマホ自体の価格は高くなります。

「RAM」の項目については、「メインメモリ」は何GBか程度を知っておけば十分です。

⑤ 「端末ストレージ」について

「端末ストレージ」もメモリの一種ですが、こちらはアプリやアプリ用データを保存する領域で、電源を切ってもこれらは消えません。

上の図の例では、「1.08 GB空き、合計:16.00 GB」と表示されています。

これは、「容量の合計は16.00GBであり、1.08GBが空いている」という意味で、差分の14.92GBは使用中ということです。

「16.0GB」あるいは「32.0GB」のスマホが多いですが、なかには「64.0GB」のものもあります。

この容量が大きいほどアプリやアプリ用データを多く保存できるので良いといえますが、容量が大きくなるにつれて、当然ながらスマホ自体の価格は高くなります。

最近のスマホ(Android 6.0以降)では、アプリ用データを「端末ストレージ」ではなく「SDカード」に自動保存する機能が設けられましたので、16.0GB程度の容量でも以前ほど困ることは少なくなりました。

「端末ストレージ」の項目については、「端末ストレージ(メモリ)」は何GBか程度を知っておけば十分です。

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⑥ 「解像度」について

「解像度」とは、ディスプレイ画面の鮮明度をいいます。
上の図の例では、「1080 x 1920」と表示されていますが、単位はドットです。

「解像度」の数値が大きいほど鮮明度は高くなり、より鮮やか、きれいになります。

「解像度」は高い順に以下の種類がありますが、通常は「HD」あるいは「フルHD」でしょう。

  • 「WQHD」: 1440 x 2560
  • 「WUXGA」: 1200 x 1920
  • 「フルHD」: 1080 x 1920
  • 「HD」: 720 x 1280以上、1080 x 1920未満

「解像度」の項目については、「HD」あるいは「フルHD」か程度を知っておけば十分です。


以上、「Android スマートフォン(スマホ)の「基本仕様」」について紹介しました。

参考になれば幸いです。

なお、「Windowsパソコンの「基本仕様」」をお知りになりたい方は、こちらをご参照ください。