目次
Power Supply surges detected… ブルースクリーンエラー発生!
パソコン(PC)を使用している最中に突然、次の表示のある水色の画面(いわゆるブルースクリーン)に切り替わり、びっくりしたことはありませんか?
“Power Supply surges detected during the previous
power on. Asus anti-surge was triggered to protect
system from unstable power supply unit. Press F2
to Run SETUP.”
簡単に訳すと、
「電力供給サージが検出された。不安定な電力供給ユニットからシステムを保護するため、Asus アンチ・サージが始動した。セットアップを起動するためF2を押して下さい。」というエラー表示です。
(F2ではなくF1だったりし、表現が若干異なる場合もあります。)
ここで、F2を押すとBIOS画面が立ち上がりますので、BIOSを抜けてPCを再起動することができます。
しばらくは順調に動いていますが、また突然同じ画面が現れます。
いつ起こるかわからず、作業中のデータの保存もできないこの繰り返しには本当に困ってしまいます。
この原因は一体何なのでしょうか?
また、この問題を解決するにはどうすれば良いのでしょうか?
以下に、私の経験からの原因の推定と解決策について紹介します。
尚、以下の解決策はWindows10だけではなく、Windows7、Windows8/8.1でも有効です。
皆さんの参考になれば幸いです。
原因の推定
エラーメッセージに“Asus anti-surge”とあります。
この内、“Asus”はマザーボードメーカーの名前であり、Asus製マザーボードには「アンチ・サージ プロテクション」機能が搭載されていますので、Asus製マザーボードに限ったエラー現象かもしれませんが定かではありません。
次の“anti-surge”というのは最近のマザーボードが持っている機能の一つと思われます。
最近のマザーボードにはAsus製以外でも「アンチ・サージ プロテクション」なる機能が搭載されているようです。
取扱説明書によると、この機能は電源ユニットの入力電圧切り替え時など、電圧変動時に発生しやすい異常電圧からマザーボードや各種デバイスを保護するものです。
「アンチ・サージ プロテクション」が作動したということは、何らか原因による異常電圧変動を感知したということでしょう。
エラーメッセージに、電力供給(電源)ユニットという表示があるので、まずは電源ユニットの異常が疑われます。
しかし、電源ユニットを定評のある新しいものに交換してもこのエラーを解決できなかった例が多くあるようなので、原因を推測するには電源供給ラインに接続されている各機器まで範囲を広げて検討・検証する必要があります。
解決策
以下に私が実際に実行した解決策を示しますので、順に実行してみて下さい。
各機器の電源接続を確認する
マザーボード、ハードディスク、ビデオカード(グラフィックボード)などの電源接続が確実かどうかを確認して下さい。
特に、マザーボードの24ピン及び8ピン電源コネクター部は重要です。
各機器用ソフト・ドライバーの更新
マザーボード用のBIOS、チップセット・ドライバー、その他接続機器用ドライバーを最新のものに更新して下さい。
ユーティリティソフト”Al Suite III”を削除
もし”Al Suite III”というASUSのユーティリティソフトをインストールしていれば削除してみて下さい。
このソフトを削除することで、「アンチ・サージ プロテクション」エラーが解決できたという例もあるようです。
ビデオカードを交換する
もし、いま使用しているビデオカード以外に他のビデオカードをお持ちでしたら、別のものに交換してみて下さい。
実は、私のエラーはこの方法で解決できました。
はじめは電源ユニットが問題なのかなと思いましたが、まずは上記の解決策1.、2.、3.を実施しました。
しかし、エラーを解決できませんでした。
そこで、何となくグラフィック周りが怪しいのではないかと思い、以前使っていたnVIDIAのビデオカードに切り替えてみました。
するとその後「アンチ・サージ プロテクション」エラーが一切発生しなくなりました。
エラーの原因として、私のマザーボードでは「アンチ・サージ プロテクション」とビデオカードのドライバーの相性がたまたま悪かったのかもしれません。
その後しばらくして元のビデオカードに戻してみましたが、今度は「アンチ・サージ プロテクション」エラーが一切発生しなくなりました。
これは、その後のWindows10の更新とビデオカードのドライバーの更新により問題が解決したものと思われます。
BIOSの”Anti Surge Support”を無効にする
この方法はリスクがあるのであまりおすすめはできませんが、BIOSのMonitorメニューの下の方にある””Anti Surge Support”を”Disabled”に変更することにより、この機能を無効にすることができます。
この方法で問題なく運用できている例も多くあるようです。
電源ユニットを交換する
電源ユニットを交換しても解決できなかった例も多くあるようなので、あまりおすすめはできませんが、もし予備のものをお持ちでしたら試してみて下さい。
最後に
結局のところ、このエラーの原因がはっきりとは特定できませんが、上記の解決策のいずれかでエラーが解決できれば幸いです。