コピー用紙のサイズ

会社でコピーやファックスを使う時に、用紙のサイズを間違えたりして困った人も多いのではないでしょうか?

この用紙のサイズですが、いったいどのようにして決められたのか詳しく知っている人は意外と少ないでしょう。

今のところ、日本でもっとも使われるのが「A4」サイズで、その他に「A3」「A5」「B4」「B5」などがありますが、そもそも「A版」「B版」の違いはどこにあるのでしょうか?

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用紙サイズの「A版」とは?

まず、「A版」ですが、これは日本独自の規格ではなく、もともとはドイツの工業規格のサイズなのです。

これはドイツの物理学者でノーベル賞もとったオズワルドという人が考案したものです。

現在は国際標準化機構(ISO)の国際規格になっています。

「A版」は、基本を「A0(841×1,189ミリメートル)」として、それを半分に折ったサイズを「A1」、またそれを半分に折ったものを「A2」というように、半分に折っていくごとにサイズの数字が増えていくように決められています。

辺の縦と横の長さの比率は1:√2(ルート2)で、この比率の長方形のことをルート長方形といい、半分に折っても辺の比率は変わりません。

用紙サイズ「A版」の寸法比較の画像

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用紙サイズの「B版」とは?

一方の「B版」ですが、これは日本で考案された規格で、江戸時代に徳川家御用達であった公用紙の「美濃紙」のサイズが元になっています。

「B0(1,030×1,456ミリメートル)」が基本となり、それを半分に折ると「B1」、その半分が「B2」となり、仕組みは「A版」と同じで、辺の比率も1:√2(ルート2)になっています。

用紙サイズ「B版」の寸法比較の画像

ちなみに、日本の官公庁では従来「B版」が使われていましたが、パソコンなどIT機器の普及に伴い1993年から「A版」化が進められましたので、現在では官公庁でも「A版」が使われるようになっています。

尚、「B版」の方は日本独自の規格サイズなので日本だけで使われ、外国には存在しません。

その他のサイズもあるの?

アメリカ合衆国で一般に使用されているのは、「レターサイズ(216×279ミリメートル、8½×11インチ)」を基準とした用紙サイズで、米国規格(ANSI/ASME)で標準化されています。

「A版」などと異なり、「レターサイズ」「A」となり、アルファベット順に面積が倍になります。(A⇒B⇒C⇒D⇒E)

「レターサイズ(A)」「A4」サイズに近いですが、縦がやや短く、横がやや長くなっています。

この系統の用紙サイズは主に北米(アメリカ、カナダ、メキシコ)で使用されています。

それ以外の世界各国では「A版」が使用されていると考えればいいでしょう。

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