全世界で愛されている「カップ麺」

日本で誕生し、今や全世界で愛されている「カップ麺」

お湯を注ぐだけで簡単に食べられ、100~200円台が相場で、だいたいどれも同じような中身と値段です。

もっとも、最近は高級指向が「カップ麺」にも押し寄せ、値段の高い豪華なものも出てきていますが。

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カップ麺の「上級」って?

ところで、この「カップ麺」「上級」と格付けされているものがあるのです、いや、あったのです。

今はなくなってしまった「上級」の表示があるカップ麺の画像

格付けしていたのは農林水産省の「JAS規格」で、カップ麺には「上級」と「標準」のふたつのランクがありました。

何を基準に決められているの?

「上級」と聞くと、味が良いとか値段が高いとかいわゆる高級品かと思いますが、そうではありません。

何を基準に決められていたかというと、それは具の量なのです。

具が麺の重量の15%以上のものが「上級」、6%以上15%未満のものが「標準」とされていました。

それにしても、品質ではなく、具の多いものに「上級」という文字を使うとは、センスを疑ってしまいますね。

なお、「JAS」マークがつけられるのは、農林水産省制定の「JAS規格」に合致した商品のみです。

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「上級」と「標準」の表示は廃止となった?

今度、「カップ麺」を買うときに、「上級」や「標準」の文字をチェックしてみてくださいといいたいところですが、じつはこの「上級」と「標準」の表示は2009年に廃止となりました。

したがって、現在売られている「カップ麺」には「上級」と「標準」の表示はなく、「JAS」マークだけの表示になっています。

廃止になった理由としては、製品が多様化するとともに具の種類も多岐にわたり、必ずしも具の量が製品の品質、上級、標準等をあらわすものになっていない状況から、具の量を基準とした「上級」・「標準」の表示を規格項目から削除することになったようです。

要は、具の重量での区分では余り意味がなくなったということで、「上級」・「標準」の区分をなくしたということのようですが、なにかほかの基準を設けるとかをせずに、単になくしたということなので、何となく釈然としませんね。

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