食事やお茶には国ごとに独特の作法がある!
出された料理に塩などの調味料をかけるのは、料理をもてなしてくれた人や料理を調理してくれた人対する侮辱ととられ、マナー違反であるとされる国がありますので要注意です。
ついしがちな行為ですが、一般的にもこのような行為は眉をひそめられる可能性大ですので、注意しましょう。
中国料理では、円卓と回るテーブルがつきものですが、この場合もテーブルの回し方に注意が必要です。
このような場合には、テーブルの他の人が料理を取り分けていないことを確認した上で、テーブルを時計回りに回すことです。
お目当ての料理が目の前を通り過ぎたとしても、テーブルを逆方向に回すことはマナー違反となるのです。
このように、食事やお茶には国ごとに独特の作法があります。
日本でも独特の作法といわれるものが色々とありますが、特に茶道での作法は独特です。
茶道でお茶を飲むときに茶碗を二度回すのはなぜ?
茶道での独特な作法とはどのようなものでしょうか?
主人からお茶を出されたら、客はまず一礼し、茶碗を手に取り時計回りに二度回します。
さらに、お茶を飲んだ後には反対方向に二度回します。
なぜこのような作法になっているのでしょうか?
その鍵は、茶碗には「正面」があることです。
一般的に、茶碗の模様、絵柄、色などの見た目がもっともきれいな部分が「正面」とされています。
そして、主人はお客をもてなすために茶碗の「正面」をお客に向けて出すのです。
お客は茶碗を回さずにそのまま口をつけると、茶碗の最も美しい正面に口をつけてしまうことになるため、時計回りに二度茶碗を回してそれを避けるのです。
二度回す際にも、ちょうど正面が反対になるように回す必要があります。
そして、飲み終えた後にも作法があります。
飲み終えた後には、人差し指と親指で口をつけたところをそっとぬぐい、今度は反対方向に二度回し、茶碗を畳の上に置きます。
この作法には、主人は茶碗の最も美しいところである「正面」をお客に向けて差し出すという心遣い、一方のお客はこの「正面」を汚さないという心遣いが、込められているのです。