神社の「鳥居」
長らく続いているスピリチュアルブーム。
特に若い女性の間で、神社やお寺などを巡って恋愛成就を祈願したり、開運のお守りをなどを買ったりするのが流行っています。
日本古来の神様を祀っている神社にあるのが「鳥居」です。
神社の「鳥居」が「赤い」のはなぜ?
この「鳥居」、「赤色」に塗られているのが多いのはなぜでしょうか?
そもそも日本では、「赤色」は火や太陽、生命を表す色とされ、悪霊や災厄を払う力があると考えられてきました。
これを神社の入り口にある「鳥居」に使うことで、神社の中に悪い霊や気が侵入するのを防いでいるのです。
また、「赤色」の顔料となる朱は水銀を原材料としており、昔から木材の防腐剤として使われてきたという実用的な面でのメリットもありました。
「赤」以外の「鳥居」もある?
ちなみに、「鳥居」の色は「赤」ばかりではありません。
「鳥居」に「赤」が多いのは事実ですが、「赤」以外の「鳥居」もあります。
鉄製の「茶褐色」の「鳥居」もあります。
有名なところでは、伊勢神宮や出雲大社には「白い鳥居」があります。
もちろん「白」といっても真っ白に塗られているわけではなく、皮を剥いだ「白木」の色です。
ただし、五穀を司る「倉稲魂命(うかのみたま)」を祀った稲荷神社の「鳥居」は「赤」が基本です。
その他の神社の「鳥居」も「赤色」が多いです。
「鳥居」の語源とは?
なお、「鳥居」の語源は、天照大神を天の岩戸の中から誘い出すのに鳴いた「鳥が止まった木」に由来するという説があります。
その他にも、「通り入る」という言葉が転じたという説、建築用語の「鳥居桁」が転じたという説があります。