日本の象徴といえば「富士山」

世界的に知られる日本の象徴といえば「富士山」ですね。

その美しい姿を目にすると、多くの人が「ああ、日本だ」と感慨にふけるでしょう。

富士山の写真画像

関東の各地に「富士見坂」という地名がありますが、その坂から「富士山」が見えたことに由来するケースが多いのです。

江戸城には、富士見櫓があり、歴代の将軍はそこから見える「富士山」の姿に心を奪われていたに違いありません。

「富士山」を遠くから見られる場所としては、200キロメートル以上離れている京都や和歌山、300キロメートル離れている福島でも富士山が見えたという話もあります。

ちなみに、福島の羽山は「富士山」が見える北限の山として知られています。

「富士山」の姿は、かろうじてわかる程度でも、「あれが富士山」と思えば、感慨もひとしおでしょう。

この日本の象徴である「富士山」が、「東京ディズニーランド」の場所に大きく影響したとされています。

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「東京ディズニーランド」が、千葉県浦安市にできた意外な理由とは?

「東京ディズニーランド」は、「東京」と名がついているものの、千葉県浦安市にあります。

ミッキー、ミニーなど東京ディズニーランドのキャラクターたちが集合した写真の画像

「ディズニーランド」を日本に作る計画が立ち上がったとき、浦安市だけではなく、「富士山」の裾野も候補地とされていたといわれています。

では、「富士山」の近くではなく、どうして浦安市が選ばれたのでしょうか?

「ディズニーランド」「夢の国」というコンセプトを持っています。

このため、日常にあふれる現実とは隔絶した世界を演出する必要があります。

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その「夢の国」から、富士山という日本の象徴が見えたらどうでしょうか?

来場客は「ここは日本だ」ということを思い出してしまい、日常という現実に引き戻されてしまいます。

とはいえ、「ディズニーランド」の内部から「富士山」の姿が目に入らないように、建物などで隠すことは可能です。

しかし、行き帰りの道で「富士山」の姿が見えることになってしまいます。

ディズニーランドも楽しかったけれど、富士山は格別だねえ」と、夢の世界から引き離されてしまうに違いありません。

このように、来場客の心を「夢の国」にとどめるために、「東京ディズニーランド」は、周囲に目立った観光名所がなく、かつ東京から近い浦安市に作られたとされています。

ただし、天候さえ良ければ、浦安市からも小さな「富士山」の姿を見ることはできます。

だからといって、「ディズニーランド」の帰りに「富士山」を探すのは、興ざめなのでやめておきましょう。

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