これまで述べて来た通り、入社早々にこの会社でエンジニアとしてやっていくためには、英語力が必須であると痛感したしだいです。
職場の実態がある程度わかって、仕事にも次第に慣れてきたものの、英語力をどのように向上させていくべきかについて大いに悩みました。
しかし、これまで学校で人並みにしか英語を勉強してこなかったのに、この英語力を実用的なレベルにするためには、当然ながら相当努力を要し、また、かなり時間も掛かるであろうと容易に予想されました。
結局、如何に効率的かつ短期間に英語力を向上させるかが問題だと認識しました。
そこで、まず実用的な英語力とは何だろうかと考えました。
実用的な英語力とは?
実用的な英語力の要素を大別すると、次の4つの能力に分類できることに思い当たりました。
- 「リーディング力」(読む能力)
- 「ライティング力」(書く能力)
- 「リスニング力」(聴く能力)
- 「スピーキング力」(話す能力)
これらの4つの能力を一挙に向上させようとしても、結局どっちつかずになってしまう、あるいは挫折してしまうのであろうと容易に思われました。
そこで、自分を取り巻く職場環境の現状からして、どの能力が今一番必要かという観点から、取り組むべき能力の優先順位を付けることにしました。
4つの英語力と現状での必要性
4つの英語力のそれぞれについての現状および必要性は次のようでした。
- 「リーディング力」
英文の文書・マニュアルを読み理解することが必要であり、このことは学校英語のスキルの延長で何とかなりそう。
最初は大変だったが、その内に専門用語も覚え、次第に物量的に増えて行くにつれて読む時間もスピードアップした。
これを継続することにより、仕事の一環としてこの能力は向上できる。
- 「ライティング力」
英文を読むことにある程度慣れてくると、上司から外国人宛のテレックスによる打電文や手紙の原稿を書くよう依頼されるようになった。
それまでは英文を読むだけだったので何とかなったが、今度はまがりなりにも英文を書かなければならなくなった。
学生時代は、英作文が大の苦手だったので大弱りの状況。
- 「リスニング力」および「スピーキング力」
海外出張や英語での会議に出ることは当分ないので、今すぐ必要なわけではない。
(現在とは隔世の感があるが、当時は社内でも厳選された部長・課長レベルしか海外出張には行けないのが実態だった。)
当面の問題としては、たまに国際電話もかかってきた際に、電話を取らなければならない場合がある。
これについては、受け答えのパターン英語があるので、それを丸覚えすることで何とか対処は可能。
以上のような現状を踏まえて、まず「ライティング力」を向上することにしました。
では、第8回目はこの辺で。
次回をお楽しみにして頂ければ幸いです。