英検2級受験に至った経緯
夜や休日など個人の自由時間に、「ライティング」教材として「書く英語」シリーズの学習を続けていたある日、職場の部長から突然呼ばれました。
最近の部長さんたちはそんなに偉いという感覚がしませんが、当時の部長さんは非常に偉く思われ、なかなか近づきがたい存在でした。
なにせ組織的には、下から研修員、平、主任、課長、部長代理、そして部長という役職順でしたので、新入社員の私には近づきがたい存在だったわけです。
その部長さんから突然呼ばれたので、何事かと緊張して席に行ってみると、英検の資格を何か持っているかとの質問でした。
何も持っていないというと、近々英検の試験があるからまず2級の試験を受けてみろとのことでした。
気楽な言い方ではありましたが、これは一種の業務命令です。
また、2級の試験は高校生が合格するレベルだから安心しろともおっしゃいます。
ちなみに、当時は英語の検定試験というと英検しかなかったのです。
英検2級受験に向けて
しかし、私は英語の検定試験なるものを受けたことなどなかったので、さてどうしたものかと思いました。
そこで、かつて受験生であったときの習性で、受験のための傾向と対策のような内容の本を探しに本屋に行きました。
目についた旺文社の対策本をペラペラとめくりましたが、高校生が合格するレベルとは聞いたものの、何となく難しそうです。
でもやるしかないと思ってその本を買いました。
その本自体はすでに手元にありませんが、たしか旺文社の「英検2級教本」だったと思います。
ということで、「書く英語」の学習を中断して、急遽英検2級の受験勉強をすることになりました。
困ったことに試験日までに1ヶ月程度しかありませんでしたので、とにかくその本を勉強し始めました。
部長は高校生が受かるレベルと言っていましたが、なかなかどうして手こずりました。
特に単語・熟語の章には、今まで見たことのない単語が並んでいます。
かつての悪夢の受験勉強の再来です。
とにかく、試験日までそれなりに勉強して試験日当日を迎えました。
試験場に行くと、結構高校生の姿もありましたが、年配の人の姿も見かけました。
試験が終了するとともに、まあ合格だろうとは思いましたが、合格通知が来るまでは落ち着きません。
そのうち、合格通知が来たのでほっとしたことを覚えています。
今はどうだかわかりませんが、当時の英検2級の試験には二次試験として英語による面接試験がありました。
面接試験については、前述の教本に若干対応策が書いてありましたので、その部分だけ理解して試験に臨みました。
こちらも何とか合格し、やっと合格証をもらいました。
この時の面接試験の時の光景は、あれから何十年も経っているのに、今でも頭に残っています。
英語による面接試験という初めての経験が、いかに印象的であったか、言葉を換えていえば、大きなストレスであったのでしょう。
実は後に、この時に英検2級に合格しておいて良かったと思う日が来ました。
「第4回 新入社員研修制度」でも少し述べたのですが、入社から2年後、研修員から通常の平社員に昇格する条件の一つとして、「英検2級に合格していること」というものがあったのです。
最近であれば、「TOEIC ○○○点以上であること」というところでしょう。
では、第11回目はこの辺で。
次回をお楽しみにして頂ければ幸いです。