前回述べたように、当時の自分を取り巻く職場環境からみて、
英語力の4つの能力のどれを最も優先すべきかを考えた結果、
「ライティング力」向上を最優先することに決めました。
次は、「ライティング力」を向上させるための教材選定です。
「ライティング力」向上教材選定
早速、東京で一番大きな書店に行きました。
というのは、現在ではインターネットでの検索で教材の情報、
口コミ情報を簡単に知ることができますが、当時はインター
ネットはおろかパソコンもない時代です。
教材を探すとなると大きな書店で探すしかなかったのです。
また、現在では大きな書店に行くと英語関係の教材(本、雑誌、
CD、DVDなど)が溢れかえらんばかりに並んでいますが、当時は
教材の数は比較的少なく、しかも本が中心で、その他には
高価なカセットテープの教材がいくつかあるだけでした。
その点では、今と比べるとどの教材にするかを決めやすかったと
思います。
教材の選定基準として考えたのは、以下の通りでした。
- 単なる英作文の教材ではなく、実務に役立つ内容であること。
- 物量がそれなりにあること。
できれば分冊となっていて、基礎から応用まで順に学べること。
いざ書店に行くと、「書く能力(ライティング力)」をつける
ためというか英作文の類の本がいろいろとありました。
中学・高校の参考書、大学受験用のものから、ビジネスマン向け
実務用のものまで結構な数の本でした。
やはり英文実務的なものがふさわしいと思ったので、この種の
本の中身を一冊ずつ見ていきました。
そんな中で、やっと上記の教材選定基準を満足する教材を
見つけました。
選定した教材
私が「ライティング力」向上用教材として選定した本は、英友社
発行の松本 亨著「書く英語」というタイトルのシリーズもので、
基礎編・実用編・応用編の3冊からなっているものでした。
尚、この「書く英語」シリーズはそれぞれ何度か改訂され、
現在に至っています。
たとえば、基礎編は1962年初版発行、1978年第一次改訂版発行、
2001年第二次改訂版発行となっています。
この「書く英語」シリーズは、それぞれの時代の要請に応える
ように改訂されて進化したロングセラーの良書だと思います。
たとえば、基礎編の初版は1962年ですから、実に50年以上根強い
人気を保っているわけです。
では、第9回目はこの辺で。
次回をお楽しみにして頂ければ幸いです。