「般若心経(はんにゃしんぎょう)」とは?

日本でもっともポピュラーなお経といえば「般若心経(はんにゃしんぎょう)」でしょう。

般若心経の画像

このお経は、一説によると「大般若経(だいはんにゃきょう)」という全600巻もある経典を集約したものといわれています。

最近では、お経を書き写す写経も静かなブームとなっていますが、「般若心経」は全部で262文字という短さゆえ、書き写すことも楽なことから人気の的になっているのです。

では、「般若心経」にはいったいどんなことが書かれているのでしょうか?

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「般若心経」にはどんなことが書かれているの?

「般若心経」は、正式には「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみったしんぎょう)」といい、簡潔にいえば「仏の智慧の真髄」を説いたお経です。

仏の知恵を完成すると、「彼岸に至る」ということから、「彼岸に至る」ために唱える経という意味にもなります。

ここでいう「彼岸」とは、死後の世界を指しているのではなく「悟りの境地」という意味です。

「悟りの境地」に至るには仏教では6つの修行が必要とされますが、それらは「六波羅蜜」といって、次のものを指します。

  • 「布施(ふせ)」
  • 「持戒(じかい)」
  • 「忍辱(にんにく)」
  • 「精進(しょうじん)」
  • 「禅定(ぜんじょう)」
  • 「智慧(ちえ)」

それらの重要性も「般若心経」の中に含まれています。

また、「色即是空(しきそくぜくう)、空即是色(くうそくぜしき)」という有名な言葉も「般若心経」の中に含まれています。

これは、「一切の存在は空であり、空が存在のすべてをあらわす」という深遠な仏の智慧なのです。

ただし、「般若心経」を唱えたり書き写したりするだけで、「悟りの境地に至る」とは一切書かれていませんので誤解のないように。

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