「缶コーヒー」は日本で独自の発展を遂げた?

「コーヒー」というと、もともと外国から伝わってきた飲み物ですが、じつは「缶コーヒー」は日本独自の商品なのです。

多くの銘柄のボトル型缶コーヒーの写真画像

多くの銘柄の通常型缶コーヒーの写真画像

日本で初めて販売された「缶コーヒー」である「UCCコーヒー ミルク入り」が発売されたのは、1969年のことです。

これは、上島珈琲の創業者、上島忠雄氏によって考案されました。

それ以降、日本では各メーカーからいくつものブランドが誕生してきましたが、欧米ではいまだにその姿を見ることはまずないようです。

これには、コーヒーを手軽に飲める店や場所が多くあること、いれたコーヒーを飲むのが社会の慣習となっていることに原因があると思われます。

また、日本と異なり自動販売機がきわめて少ないことも関係あるでしょう。

欧米で”Canned Coffee(缶コーヒー)”というと、コーヒー豆をひいた粉末を缶詰にしたものと間違われそうです。

つまり、「缶コーヒー」は日本で考案され、独自に発展してきたといえます。

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今では見かけない「缶コーヒー」?

ところで、「缶コーヒー」は、他の清涼飲料水などに比べて一般的に缶が小さいです。

内容量はもっとも一般的なショート缶だと190グラム大きいロング缶でも250グラムです。

「缶コーヒー」の缶が小さい理由については、こちらをご参照ください。

眠くなるとついコーヒーを飲みたくなりますが、それはコーヒーにはカフェインが多く含まれていて、眠気覚ましになるからです。

そんな需要に応えるべく、過去にはカフェインの量を2倍にした「缶コーヒー」が販売されたことがありました。

しかし、カフェインには利尿作用があるため、ドライバーが飲むとトイレが近くなって困るという問題が出てきます。

そのため、ご丁寧にもショート缶よりも30グラム少ない160グラム缶というミニサイズで販売されていました。

今ではこんな「缶コーヒー」を見ることはないと思いますが。

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