「中華料理」といえども?
世界には今、約200の国と地域がありますが、ほとんどの国の郷土料理を日本で食べられます。
ちなみに、本当においしい各国の郷土料理は、その国の「大使館の近くにある」という都市伝説をご存知でしょうか?
大使館関係者やその家族が通いやすいことが理由のようです。
さて、街中でよく見かける外国の料理といえば、やはり「中華料理」でしょう。
しかし、店の看板をよく見ると、「中華料理」と書かれているものもあれば「中国料理」と書かれているものもあります。
「中華料理」と「中国料理」、なにが違うの?
これらはなにが違うのでしょうか?
結論からいうと、明確な違いがあるわけではありません。
ただし、日本で暮らす中国人の印象では、「中華料理」はラーメン、チャーハン、餃子など庶民的な料理が多く、「日本独特の味付け」とのことです。
「中国料理」の方は、「中国の本場の味に近い」と感じている人が多いようです。
たしかに、餃子といえば、中国では「水餃子」が一般的ですし、中国の拉麺(ラーメン)の食感は、日本でいうところのうどんに似ています。
「中華料理」の定番である焼き餃子やラーメンは、日本ならではといえなくもありません。
中国が発祥でありながら、日本人の舌に合うように改良された「日本の中国料理」を「中華料理」と呼ぶケースが多いようです。
一方の「中国料理」は、「四川」、「広東」、「北京」、「台湾」などに分けられ、より中国の本場の味に近いといえます。
また店の雰囲気でも、「中華料理」店と「中国料理」店では違いがあるようです。
「中華料理」店は、繁華街から商店街まで、幅広くあり、地元に根差した庶民の店という雰囲気です。
「中国料理」店は、デパートやホテルのレストラン街にある高級店の雰囲気で、実際に値段も高い場合が多いです。