「この売り場から1等○億円が出ました!」
「この売り場から1等○億円が出ました」という張り紙がある「宝くじ」売り場を見ると、ついそこで買いたくなってしまいますね。
しかし、素朴な疑問として、なぜその売り場から1等が出たことがわかるのでしょうか?
どうして「宝くじ」で1等が出た売り場がわかるの?
じつは、売り場に「宝くじ」が搬入されるときには、「配券表」というものが一緒に届けられます。
この「配券表」は、そこに運ばれた「宝くじ」の番号がすべて控えられたもので、当選番号が決まると、売り場の人はその表を見ながらその売り場で何等賞が売れたかを確認するのです。
自分の売り場から高額当選が出れば、すぐに張り紙をするわけです。
「宝くじ」って、少額でもなかなか当たらないですよね。ましてや高額なんてなおさら。
でも、買わないと当たる可能性はないとばかりに、つい買ってしまう人も多いことでしょう。
ところで、「宝くじ」の売上金額のうちどのくらいが、当選金として当選者に還元されているのでしょうか?
「宝くじ」の還元率は?
「宝くじ公式サイト」によると、「宝くじ」の売上金額のうち、当選金として当選者に還元されている比率、すなわち還元率は46.8 %です。
では、残りの53.2 %はいったい何に使われているのでしょうか?
このあたりを数値的にみてみましょう。
平成28年度の売上実績額は8,452億円でした。
これに対し、用途の内訳は、
- 46.8 % (3,959億円):
当選金として当選者に支払われる。 - 39.6 % (3,348億円):
収益金として、発売元である全国都道府県および20指定都市に納められ、公共事業等に使われる。 - 12.3 % (1,038億円):
印刷経費、売りさばき手数料など。 - 1.3 % (107億円):
社会貢献広報費
これからみると、約40 %が地方自治体に収益金として入るという構図です。
地方自治体が「宝くじ」を積極的に推進している理由がわかりますね。
では、「宝くじ」の当選確率を見てみましょう。
「宝くじ」の当選確率は?
「宝くじ」の種類・時期によって違ってきますが、一般的には次のようにいわれています。
等級 | 当選金額 | 当選確率 |
一等 | 3~5億円 | 1,000万分の1 |
一等前後賞 | 1億円 | 500万分の1 |
二等 | 3,000万円 | 333万分の1 |
三等 | 100万円 | 10万分の1 |
四等 | 10万円 | 1万分の1 |
五等 | 3,000円 | 100分の1 |
六等 | 300円 | 10分の1 |
高額当選の確率は極めて低いです。
やはり、「宝くじ」は「夢を買う」ものなのでしょう。