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「ショート」は「短い」という意味ですが?
「ショートホール」といえば、ゴルフで主にパー3の短いホールのことです。
また、9ホールといった短いコースのことを「ショートコース」と呼んでいます。
「彼女はショートカットのほうが似合うよ」というときの「ショートカット」も、短い髪型です。
いずれの言葉でも「ショート」とは「短い」という意味から来ています。
「ショートケーキ」とは?
「ショート」を使った言葉の一つとして、「ショートケーキ」がありますが、こちらは「短い」という意味から来ているものではないようです。
「ショートケーキ」といえば、日本人なら誰でも思い浮かべるのは、誕生日やクリスマスなどで買うケーキの定番で、ふあふあのスポンジを白い生クリームとイチゴでデコレーションしたあのケーキですね。
ところが、、同じ「ショートケーキ」というものの、日本語と英語とではお菓子の種類がかなり異なります。
アメリカの「ショートケーキ」とは?
アメリカでは「ショートケーキ」のことを「ショートケイク(Shortcake)」といいます。
ところが、アメリカの「ショートケーキ」は、スポンジではなくビスケットを使って、生クリームとイチゴを挟んだお菓子のことなのです。
この「Short」には「サクサクした」という意味があります。
日本の「ショートケーキ」とは、見た目と食感がまったく違うのです。
日本の「ショートケーキ」とは?
つまり、日本でよく知られている「ショートケーキ」は日本発祥のオリジナルなのです。
発案者には諸説がありますが、そのうちの一人は、ペコちゃんでおなじみの不二家の創設者である藤井林右衛門です。
1992年にアメリカ式の「ショートケイク」を日本人向けに改良し、生地をスポンジにして売り出したといいます。
発売当初は、スポンジの周りに生クリームは塗られていなかったため、見た目はアメリカ式「ショートケイク」に似ていたようです。
もう一人が、フランス菓子「コロンバン」の創業者である門脇國輝です。
彼がフランスで修行して帰国した後に、日本人向けに「ショートケーキ」を考え出したという説も有力です。
「ショートケーキ」の「ショート」はどういう意味?
ところで、日本オリジナルのそのケーキ、なぜ「ショート」ケーキなのでしょうか?
「ロング」ケーキがあって、それを小さく切るから「ショート」ケーキというわけではありません。
アメリカの「ショートケイク」を参考にしたからという説もあります。
また、スポンジに生クリームとイチゴなど果物をデコレーションするだけなので、「短時間で作れる」ということから「短い」という意味の「ショート」という説もあります。
いずれにしても、「ショートケーキ」の「ショート」は、「短い」という意味から来ているものではありません。