「ワイン」の常識、非常識

フランスの「ワイン」消費量が年々減少しているといいます。

それに反して、「ワイン」人口、消費量がぐっと増加しているのが日本です。

海外産「ワイン」の輸入量はここ10年でおよそ2倍に増えています。

そういえば、最近周囲に「ワイン」通の人、あるいは「ワイン」通と称する人が増えてきたような気がします。

しかし、日頃ビールや酎ハイといったお酒に親しんでいる人にとっては、「ワイン」は敷居が高く感じられるのも確かでしょう。

フランス料理のイメージが強いせいか、飲み方にもいろいろルールがあって、純粋に楽しめないというのがその理由の一つと思われます。

たしかに、「ワイン」は他の酒以上に料理やつまみとのバランスが重んじられます。

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「魚には白ワイン」、「肉には赤ワイン」としなければ、非常識なの?

その代表的な例が、「魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインが合う」というセオリーです。

「ワイン」にさほど詳しくない人でも、これをフランス料理の常識として覚えているのではないでしょうか?

赤ワインと白ワインの入ったグラス画像

しかし、じつは料理によってはその限りではありません。

というのも、同じ魚・肉料理でも使われるソースや香辛料によって、味の印象はガラリと変わるからです。

たとえば、赤ワイン風味のソースが添えられた魚料理、白コショウだけでシンプルに焼かれたステーキ。

これらはセオリー通りの「ワイン」では、あまり相性がよくありません。

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おすすめの「ワイン」の選び方は?

セオリーとして覚えるなら、軽い口当たりの料理には「白ワイン」、重くしっかりした味の料理には「赤ワイン」とするほうがいいです。

もしくは、白身の魚なら「白ワイン」、赤身の魚なら「赤ワイン」というように、性質の同じものを選ぶようにするといいでしょう。

どちらか判断がつかないようならば、中間の「ロゼ」を選ぶという手もあります。

フランス料理には「マリアージュ」という言葉があって、これはまさに料理と「ワイン」における相性のことを指しています。

「マリアージュ」とは、フランス語で「結婚」という意味を持つ言葉で、つまり一緒に食べれば相乗効果でどちらも美味しさが引き立つという、フランス人ならではのこだわりが生んだ料理用語なのです。

とはいえ、生粋の日本人にフランス人と同じ感覚を求めるのも無理な話です。

「餅は餅屋で」ではありませんが、「ワイン」選びに困ったら「ソムリエ」に任せるのが、もっともスマートかもしれません。

もっとも、値段の高い「高級ワイン」をすすめられて困ってしまうかも知れませんが。

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