あとどれくらい学習すれば良いのか?

英語がそこそこ使えるようになるまでに、あとどれくらい学習しなければならないのだろうかと疑問を持たれている方々も多いと思います。

この疑問については、前回の記事「第3回 いわゆる「学校英語」について」で、次のように説明しました。

  • 日本人の大人が日常生活に支障のない程度の英語力を習得するには、最低でも3,000時間程度の学習が必要だといわれています。
  • 日常生活に支障のない程度で最低でもこの時間ですから、仕事上で支障のないレベルになるためには、当然ながらもっとたくさんの学習時間が必要となることはいうまでもありません。

一方で、前回次のようにも説明しました。

  • すでに大人になっている方々の中学・高校時代の授業時間数は現在の1,000時間よりももっと少なくて、700~800時間程度であったのではと思います。
  • もっとも、家庭での学習、試験勉強等もしているので実際の英語学習時間はこれよりも何割かは増えるとは思いますが。

以上から、中学・高校時代の勉強時間を除いてあとどれくらいの学習時間が必要となるか概略をみてみましょう。

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中学・高校での英語の授業時間数が700~800時間程度であったとして、家庭での学習、試験勉強等もしているので、これらも含めると中学・高校時代の英語学習時間はざっといって1,000時間程度になると仮定します。

一方、日常生活に支障のない程度の英語力を習得するには、先に述べた通り3,000時間の学習が必要だとしましょう。

そうすると、高校を卒業した人が、日常生活に支障のない程度の英語力を習得するには、単純計算であと2,000時間程度の学習が必要となります。

これは中学・高校時代の総学習時間の2倍に相当することになります。

もっとも大学や専門学校で本格的に英語を学習した人は、当然ながら必要時間はもっと少なくなるでしょうが。

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必要学習時間を具体的にイメージできますか?

「あと2,000時間」と聞いて具体的にどのくらいかイメージできますか?
数字を聞いただけでピンと来る人は少ないのではないでしょうか?

では、次にこの数字を具体的にイメージできるようにしましょう!
またも数字の羅列となってしまいますが、ご容赦下さい。

仮に、1年間毎日2時間学習したとすると、年間の学習時間は 365日x2時間/日= 730時間。

1日も休まず毎日2時間こつこつと学習しても、1年では1,000時間にも達しないわけです。

2,000時間に達するには、このペースでも約3年かかることになります。

逆に、1年間で2,000時間を達成するためには、毎日何時間学習しなければならないのでしょうか?

2,000時間/365日= 5.5時間となります。

実際には1年間毎日5.5時間学習するということは、仕事の傍ら実行不可能でしょう。

従って、年数をかけて学習することになりますが、この期間ずっとモチベーションを維持し続けなければならないので、結構大変なことです。

この学習を長期間継続しなければならないということから、多くの人が結局挫折してしまうのではないでしょうか?

以上で「あと2,000時間」のイメージがある程度つかめたでしょうか?

やはり、英語の学習において(他の学習においてもでしょうが)、こつこつと毎日学習を続けることが一番重要かつ不可欠であるといえます。

では、第4回はこの辺で。

次回をお楽しみにして頂ければ幸いです。

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「第5回 「学校英語」は役に立たないのか?」は、こちらから