「和牛」と「国産牛」の違いってなに? 表示の根拠は?


Ox_150

最近ではスーパーの牛肉売り場で見かける牛肉も、輸入肉が増えてきましたね。

輸入肉はなんといっても値段が安いという利点がありますが、やはりおいしさからいえば国産牛肉が一番です。

しかし、国産牛肉を買おうと思っても、「和牛」と表示されているものと「国産牛」と表示されているものがあり、同じなのか?、なにか違うのか?と迷ってしまうことはありませんか?

どちらも同じ国産の牛肉と思いがちですが、実は大きな違いがあるのです。

その違いについて見ていきましょう!

スポンサーリンク

「和牛」とは?

「和牛」と表示できる牛肉は、農林水産省のガイドラインおよび食肉流通業界の自主規制により、以下の条件に合致している牛の肉であることが要求されています。

  1. 次に掲げる品種のいずれかに該当する牛であること。
    (1) 黒毛(くろげ)和種
    (2) 褐毛(あかげ)和種
    (3) 日本短角種
    (4) 無角和種
    (5) (1)から(4)までに掲げる品種間の交配による交雑種
    (6) (5)に掲げる品種と(1)から(5)までに掲げる品種間の
    交配による交雑種
  2. 国内で出生し、国内で飼養された牛であること。
  3. 上記1.および2.の要件が、家畜改良増殖法に基づく登録制度等および牛トレーサビリティ制度により証明・確認できること。

1.は品種の制限になりますが、これらの品種は日本の在来種を元に改良された、いわば生粋の日本の食肉用牛なのです。

これらの品種の中では、「黒毛和種」の飼育数が最も多く、約9割を占めているといわれています。

有名なものには、但馬牛、神戸牛、松阪牛、近江牛などがあります。

これらのブランド牛は、おいしいのは当然ですが、値段が高いことでも有名ですね。

ブランド牛ではなくても、一般に「和牛」は値段が高いです。

やはり、肉をおいしくするために飼育方法に手間をかけていること、従い、大量生産が難しい、食用になるまでに時間がかかるなどにより、必然的に値段が高くなっているものです。

一方、2.は生育地の制限であり、日本国内で生まれ、飼育されたことが条件とされています。

このようにみていくと、「和牛」という表示をするためには、かなり厳しい条件をクリアする必要があります。

では、次に「国産牛」とは何でしょうか?

スポンサーリンク

「国産牛」とは?

先に述べた「和牛」とは異なり、「国産牛」の定義には品種による制限はなく、飼育地・飼育期間による制限のみです。

以前は、一定期間(3ヶ月)以上日本で飼育された牛のことを「国産牛」とされていました。

その後、日本国内における飼育期間が、外国における飼育期間(2ヶ国以上の外国において飼育された場合には、それぞれの国における飼養期間)よりも長い牛を「国産牛」とするように改められました。

従って、海外で生まれた牛でも、日本での飼育期間が長ければ、「国産牛」となるのです。

最後に

以上のように、「和牛」は品種と飼育地により「国産牛」は飼育地・飼育期間により制限され、両者は違うことがご理解いただけたと思います。

「和牛」あるいは「国産牛」の表示をするためにも、種々の制限があり、これに違反すると虚偽表示として
罰則が適用されます。

しかし、実際に牛肉を購入する消費者としては、表示を信じるしかないわけです。

「和牛」「国産牛」の違いを理解した上で、表示を信じて、おいしい肉料理を楽しみましょう!


あわせて読みたい関連記事

このページの先頭へ