「雛人形」にまつわる言い伝え
やはり、いつの時代にも女性にとって結婚は重大な関心事なのか、「3月3日を過ぎても「雛人形」を出しっぱなしにしておくと嫁に行き遅れる」という言い伝えは、若い女性の間にも浸透しているようです。
「雛人形」をいつまでも飾っておくと嫁に行き遅れるって本当?
こうした「行き遅れ説」の出所や真偽のほどは定かではありませんが、この言い伝えのいわれはじつは娘のしつけに関係しているという説があります。
つまり、時期が過ぎているのに、いつまでも「雛人形」を出しっぱなしにしておくのは、子供に後片付けの習慣をつけさせる上でもよくありません。
だらしのない子供に育たないようにという、戒めの意味も含まれているのです。
モノを大切に扱う子供に育つか、きちんと後片付けのできる子供に育つかどうかなど、正しい生活習慣を身につけさせるのには本人の資質もありますが、やはり親の背中にかかっている部分は大きいものです。
特に、祖父母が孫の成長を願って贈る「雛人形」は、人間関係やモノの大切さを教えるのに絶好の教材でもあります。
普段は仕事や塾通いなどで、互いにあわただしい生活を送っている親子も少なくないご時世です。
だからこそ、なおさらこうした行事を大切にして子供と一緒に過ごし、人として大切なことについて語る時間を作ってみるのもいいのではないでしょうか?