「冬至」とは?

「冬至」といえば、1年でもっとも夜の訪れが早い日です。言葉をかえれば、日照時間が一番短い日です。

ネオンきらめく都会でサラリーマン生活を送っていると、あまり意識することもありませんが、「冬至」はだいたい毎年12月22日前後にやってきます。

日本ではクリスマスの熱気にかすんでしまっている「冬至」ですが、長い冬の間わずかな日照時間での生活を余儀なくされている北欧などでは祭りが催されて歓迎されています。

この祭りは、「冬至」を境に増す日差し(光)を祝うもので、これがクリスマスの起源ではないかともいわれています。

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「冬至」に欠かせないものは?

日本では、昔から「冬至」に欠かせないものとして、「かぼちゃ」「ゆず湯」があります。

これは栄養価の高い「かぼちゃ」を食べ、血行促進効果の高い「ゆず湯」に入って体を温めることで、寒い冬を乗り切ろうという意味が込められています。

「冬至」の日に「かぼちゃ」を食べて「ゆず湯」に入るということを表したイラスト画像

いわれてみれば、12月22日前後といえば、冬の寒さとしてはまだ序の口です。

気象庁のデータによると、2017年から2018年にかけての東京の各月平均気温は、12月は6.6度、1月は4.7度、2月は5.4度となっています。

「冬至」を境に日照時間は長くなりますが、気温そのものは1月にかけてどんどん下がっていきます。

本格的な冬の到来は「冬至」の後に待ち受けているのです。

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どうして夏野菜の「かぼちゃ」を食べるの?

しかし疑問なのは、夏野菜であるはずの「かぼちゃ」を食べて、果たして栄養が摂れるのかということです。

「かぼちゃ」はあの濃い色を見てわかるように、ビタミン系の栄養価が高いとされる緑黄色野菜の仲間です。

しかも、ほうれん草などの葉物の野菜と違って保存がきくという利点があります。

しかも、栄養素の損失も他の野菜に比べて少ないのが特徴です。

昔は、今のようにスーパーマーケットに行けば旬を問わずに野菜が手に入るわけではなかったので、夏の日差しをいっぱいに浴びた「かぼちゃ」を保存しておいて、「冬至」に食べて冬の栄養源としたわけです。


そんなわけで、「冬至」の日に「かぼちゃ」を食べて「ゆず湯」に入るということが、昔からの風習として今でも残っているのです。

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