「握り寿司」の食べ方
寿司屋へ行き、つまみを食べているときは箸を使うのが当たり前ですが、さて「握り寿司」になると手でつまむのか、箸を使うべきなのか悩んでしまうことがあります。
手で食べた方が粋な気もしますし、箸を使った方が品がいい気もします。
「握り寿司」は手で食べる? それとも箸で?
正解はどちらでもよいなのです。
もともと「握り寿司」は手で食べるものでした。
だから、手を使ってもマナー違反にはならないのです。
寿司屋で大きなおしぼりが出されたり、途中で変えたりしてくれるのは、「どうぞ手で食べて、手が汚れたらこれで拭いて下さい」ということなのです。
たしかに、「握り寿司」は箸では扱いにくい代物です。
シャリの握り具合も固からず柔らかすぎず、絶妙なあんばいになっています。
これを箸でぎゅっとつかむと、シャリがつぶれたり、割れてしまうこともあります。
そこで、手でそっとつまんで口に入れれば、そんな心配はないはずです。
とはいえ、箸を使っても一向に差支えはありません。
どちらでも、自分が食べやすい方を選べばいいわけです。
ただし、寿司のお供であるガリまで手づかみで食べるのはよくありません。
ガリは箸を使って食べるべきです。
醤油はネタにだけつける?
また、醤油をつけるのはネタだけにします。
こういう時に手を使うと便利なのですが、箸を使う時は要注意です。
上手にシャリとネタをつまんでネタの方にだけ醤油をつけるようにします。
これが難しいからといって、ネタだけはがして醤油につけるのはタブーです。
シャリとネタが一体となってこその「握り寿司」なので、これをバラバラにしてしまっては、寿司職人にも失礼になります。
たとえ回転寿司屋でもそれは同じことです。