東京では世界の料理が楽しめる

東京は世界各国の料理を味わうことのできる街です。

フレンチやイタリアン、中華、タイ、ベトナム料理などのアジア料理、アフリカ料理さえも楽しめます。

料理を食べるときに主に使うのはナイフとフォーク、それとも「箸(はし)」?

さて、それらの料理を食べるときに使うのはナイフとフォーク、それとも「箸」でしょうか?

ある調査によると、全世界で約3割の人がナイフやフォークを使い、「箸」を使う人も同じくらいだといいます。

残りの人たちはどうでしょうか?

そう、手で食べているのです。

ところで、「箸」を使う国の中でも日本の「箸」文化は独特とされています。

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日本の「箸」文化は独特とは?

中国や韓国では食事を取り分けたり、汁物(スープ)を飲んだりするのに、スプーンやレンゲなどの「匙(さじ)」を主に使い、「箸」を補助的に使用する文化とされていますが、日本では「箸」を中心に使います。

しかも、各家庭では、それぞれ「自分の箸」、いわゆる「My箸」が決められていますし、子供には少し小さな子供用の「箸」も用意されます。

もちろん、お客様専用の「箸」も用意されています。

食卓に置かれた箸の写真画像

ここまで細かく分けられている理由は、日本料理がもともと「一汁三菜」を基本に、一人ひとりに盛りつけられた料理であったからとされています。

同じアジア圏でも、中華料理は大皿に盛った料理を皆で取り分けることが多いです。

それに対して、各人が自分用に盛りつけられた料理を、自分専用の「茶碗」と箸」を使って食べるのが日本の食文化だったのです。

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「割り箸」の由来は?

さて、この食文化は外食にも少なからず影響しました。

「割り箸」です。

江戸時代、料理屋で使われる「割り箸」は、今のように二本がくっついて一つにはなっていませんでした。

ところが、ある料理屋の人気をねたんだライバルが「あそこの店は「箸」を使い回している」といううわさを流したため、それに対抗して客が使う直前に割る現在の「割り箸」が普及したといいます。

要するに、「各人に一膳の「箸」」を徹底したわけです。

ちなみに、「割り箸」という言葉は、「割って使う」からではありません。

もともと、木を割って作った「箸」なので、二本がくっついていなくても「割り箸」と呼ばれていたとされています。

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