「お守り」と「鈴」
神社や寺で願い事をする際に、「お守り」、「お札」、「絵馬」、「熊手」などを買い求めることも多いかと思います。
これら「お守り」などはどこで作られているのでしょうか?
また、「お守り」などには「鈴」がついていることもありますが、この鈴にはどんな意味があるのでしょうか?
以下に、これらを解き明かしていきましょう。
「お守り」などはどこで作られているのか?
神社や寺で売られている「お守り」や「お札」、「絵馬」、「熊手」などの縁起物は、神社や寺でつくられているわけではありません。
それだけを扱う専門の工場でつくられています。
ただ工場とはいっても、「お守り」や「お札」などはデザインがとても細かいので、職人さんによる手作業が中心です。
工場は関西に多いといわれていますが、ほかの地域にもあります。
しかし、「町工場でつくってご利益はあるのか?」と気になりますが、心配はいりません。
出荷されたお守りなどは、納品先の神社や寺でちゃんと祈願されます。
なお、年間で参拝客が多いのは、1月のお正月と2月の節分、そして11月の七五三です。
お守りなどをつくっている工場も、これらの時期の売り上げは年間の8割を占めるそうです。
神社の「お守り」などについている「鈴」にはどんな意味があるのか?
神社で売っている「お守り」などには、小さな「鈴」がついていることがあります。
この「鈴」は、神の霊を呼び寄せるためと考えられています。
昔から、「鈴」は祭りや行事のときに、神や仏を呼ぶ道具として用いられてきました。
神社の拝殿には必ず「鈴」があり、鈴の緒(鈴につながった綱)を振って「鈴」を鳴らしたり、神楽を舞うときには、巫女が神楽鈴という「鈴」を15個取り付けた道具を持って踊ります。
いずれも、「鈴」を鳴らすことで自分たちの存在を神や仏に知らせ、霊を呼び寄せるためなのです。
また、獣や悪霊を追い払う意味もあります。
昔から、「鈴」は神仏と深い関係にあったわけです。
いまも「お守り」などに「鈴」をつけるのは、神仏を呼び寄せようとした名残なのです。
「お守り」などで願いごとが叶うといいですね。